2014年4月18日金曜日

週末記 ~ めっき

(貼り逃げ失礼しました。)

少し前にめっきセットを買ったんですが、もう10年単位で欲しかったおもちゃでした。
仕事に使ってみたかったけど、使うネタがなかなか無くて指を咥えていたのです。
廃盤になってなくてよかった。

めっきの方法やめっき自体の注意は今回省きます。ご興味あるひとは調べてみてください。
少し前に全くの別件をメールでご質問いただきましたが、ひとつヒントを置いておきます。
めっきはめっきなので、退色することは絶対にないし、どれだけ小さくても金属光沢を保つものです。工作精度を上げれば、1mm以下の黒丸、金丸、銀丸ができます。

さて
仕事に使わずとも遊びに使いたい衝動に突き落とされてめっきキット買っちゃったわけですが、具体的にはこれに使いたい。
これはカッティングプロッタで積層造型(半分ぐらいまで)した原型をエポキシにして、金属パイプをインサートしたものです。
20個ぐらい抜いたうちの一個がようやく成功という、ありえない歩留まりで、馬鹿じゃねーのとののしられそうですがいいんです。樹脂は開封したら、次使えない。
開封したら勝手に重合進むのと吸湿して泡が出るようになるので、使い切らなければ全て無駄。
1個作って成功しても、20個目で成功しても、原価は同じ。


 話を絞っていきましょう。
今回は樹脂でなく金属パイプの話。
樹脂に金属パイプを入れて作る理由+エポキシを選んだ理由は、タフに使われるものを作りたかったから。
金属パイプはダイソー様でスカウトしてきた、こんなのを使います。
会議の時に使うような指示棒とか、ビスなんかを拾うピックアップツールの、あの、伸びる部分。
設計に合う径を探して使います。(今回は4mmのカラビナに通したかったので内径4.4mm以上の部分を使いました。)

・・・いかん また長くなりそうで面倒になってきた。余分な写真撮ってしまった。

切ってみて、真鍮か黄色いブロンズか分からないけど・・・錫が多い青銅か加工にすぐれた真鍮か、どちらにしても銅が大部分を占めるから銅でいいんでしょう。
真鍮でもブロンズでもめっきはできるからいいんです。

ここで最初の写真をよく見てください。パイプの内側が、黄色い。ちょっとかっこわるい。
これの内側も銀色にしたいので、めっきをかけます。
これ。指示棒をバラすとこうなります。3mm程度でカット。
左はきりっぱなし、右はニッケルめっき後です。
ニッケルは軽金属。汎用性の高いめっきですが、比べるとすこし白い。ロジュームやクロームと並べると若干白い。
さらにこちらはブラックニッケルめっきを施した物。表面のクロームめっきを落としてからかけます。
ブラックニッケルめっきはムラになりやすい。業者に出してもチェーンがカチカチに絡んで出てきたり、光沢のある部分とない部分があったりしたなぁ。自分でやってもムラムラでした。
これはムラが分かりやすい色でもあろうかと思います。


歴史的に見てめっきの本来の用途は、地金の保護と見栄えです。
技術的に後押しされるのは前者の理由だったことでしょう。

今は非金属にも真空蒸着とかで金属光沢を与えられたりするけどね。
もっとも非金属への金属光沢は光沢自体でなく遮光性からだけど。

中途半端ですが今回はここまで。 また。

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